ELNEC-J クリティカルケアカリキュラム開発研究会

ご挨拶

ELNEC-Jクリティカルケアカリキュラム開発研究会
会長 任 和子

医療の高度化や急性期医療の発展、および救急医療システムの確立により、たとえ急激な生命の危機状態にあったとしても、高度な治療と手厚い看護が提供されることで救命が期待できる時代になっています。一方で、最善の治療と看護が提供されたとしても、救命の見込みがないと思われる状況に至ることがあります。また、極めて短い時間に死が切迫する状態になり、自らの意思表示ができない状態のまま最期を迎えることもまれではありません。

このような状態にある人々が最期まで、ありうる中で最善の状況で生きることができるように、看護師には、患者と家族を身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな側面から支援するとともに、簡単ではない状況の中での権利擁護や代理意思決定支援が求められます。

こういった状況を鑑みて、米国で開発されたエンド・オブ・ライフ・ケアの包括的な看護師教育プログラムであるELNEC(End-of-Life Nursing Education Consortium)Critical Care とELNEC-Jコアカリキュラム指導者用ガイドを基にELNEC-Jクリティカルケアカリキュラム指導者用ガイドを作成しました。

本研究会は、クリティカルケア領域のエンドオブライフケアの質向上のために、ELNEC-Jクリティカルケアカリキュラム指導者用ガイドの開発やこれを元にした研修プログラムの開発と実施・評価をし、普及することを目的としています。この活動によって、エンド・オブ・ライフにある方々に手厚い看護が届くことを願っております。

2018年 9月
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